【ビフォー・アフター】
Starbucks、WalMart、eBayなど有名海外企業のロゴの進化とは

海外のブランド戦略会社Lippicotto社が手掛けたビックプロジェクトインタビュー

スターバックス、ウォールマート、イーベイ、今は世界に名をとどろかせる有名企業のロゴも時代や企業の成長と共に、変化し現在のロゴに至っています。

先日、EntrepreneurでLippincott 社(本社:ニューヨーク、ブランド戦略・デザイン会社)のシニア・パートナーを務めるMathew Hales氏が、有名企業のロゴがどのように進化してきたかについて解説している記事がありましたので、日本語でご紹介いたします。

私たちは日々多くの数えきれないほどのロゴを街中で見かけています。
ロゴはその企業のブランドカルチャー、ビジョン、価値、全てを物語る象徴でもあります。
一瞬で企業のストーリーを伝え、創造させる、そして企業の特性が何かを簡単に伝えることのツールでもありますね。

これまでMatherws氏が携わってきたプロジェクトの中で気に入っているロゴ、そして彼女が感銘したロゴについていくつかご紹介いたします。

まずは、Wal-Mart Stores, Inc (ウォールマート)

1walmart

ウォールマートは格安量販店という企業イメージから消費者に「いい商品を安く買ってもらい、賢いお金の使い方をできる店」というコンセプトにシフトしたかった。
それが現在のロゴです。

従来のロゴは、全ての文字が大文字で表記され、暗めの青色がいやに企業色をけばけばしくしアピールしているため、
評論家の間では乱立するウォールマートが国の零細企業を押しつぶす象徴とまで言われていました。

またハイフネーションのように使用している星マーク(★)が街角にあるチープな商品を扱う店舗というイメージを生み出していました。

そこで、Mathew氏らはどうしたか。
青色は万国共通で愛される色であるからそのままに。しかし、明るい青色にすることで信頼と現代的なイメージに変化させました。
また、フォントをやわらかいイメージのものに変更。そして、アスタリスクのようなシンボルマークを最後につけました。
これは、ウォールマートの店員が、手頃な値段で良い品質の商品を提供することを、お客様の手元に白熱灯のように、明かりを灯したいという想いにかけているそうです。

デザインのポイントは黄色を明るくしすぎなかった点です。派手な黄色は低価格な商品を扱っているイメージと紐づいてしまうからです。現在のロゴの黄色は太陽や、ひまわりのようなポジティブなイメージに近いものを使用しています。

次はeBay社のロゴです。

2_ebay

オンラインマーケットプレイスを提供するeBay社は、ウォールマーケットとは対極の問題を抱えていました。
ある程度の規模に成長したeBayは更なる拡大路線を目指すべく、企業イメージの変革を目指しているタイミングであったのですね。

その頃のIT企業のロゴは電子的なごちゃごちゃしており、ITバブルの崩壊を思い起こさせました。
そこで彼らは、フォントを洗練されたものに変え、色味を落ち着かせ、地に足がつくように文字のベースラインを平たくしました。

こうすることで、より健全でビジネスに真摯に取り組む姿勢を表現することに成功したのです。

次にご紹介するHyatt Placeは、Hyatt Hotels Corporationが2004年にAmeriSuites社を買収して、リブランディングされたホテルです。

3hyattplace

Lippincott社は、2006年までにAmeriSuitesをHyatt Placeとして生まれ変わらせることがミッションでした。
AmeriSuites はビジネスマン向けのホテルを展開していたため、簡素で面白みのあるホテルではなかった。
そこで、ターゲットをお金持ちではないけれども、ラグジュアリーな待遇を望む若いビジネスマン向けに展開することにしました。

ホテルの基本構成のひとつとして、全てのHyatt Placeに魅力的なロビーを併設し、高級感ある雰囲気を作り出しました。

円は、現代的で親近感のあるイメージ、7つの円で四角を構成することで、色が共鳴し合います。そして円の中に2つの黒を組み込んだ。
夜、イルミネーションにきりかえるとHyattのHが浮き上がる仕組みになっているのです。ロゴの限りない可能性にチャレンジしたプロジェクトですね。

そして、皆さま御馴染みのスターバックス社です。

4starbucksロゴの変更は皆さまの記憶にも新しいかと思います。

スターバックスはここ数年でコーヒー事業以外(パティスリーやサンドイッチ、お茶など)に力を入れてきました。
そこで、2011年に「coffee」と文字の入った帯を取ることを決断したのですね。

スターバックスのロゴの色が変化したイメージっておもちですか?
恐らく、ビフォーのロゴについても、世界中のだれもがカラーは「緑」と答えるでしょう。

実は、緑色は回りの輪の部分だけで、文字やキャラクターは黒だったんですよね。
しかし、既に消費者にとってこのキャラクターは緑色だと認識されている、そして「coffee」や輪の部分がなくとも、十分このキャラクターはすでにアイコンになっていることから、デザイナーたちが思い切ってキャラクター自体を独り立ちさせたそうです。

NBC社のプロジェクトにはLippincott社は携わっていませんが、彼ら一押しのロゴです。

NBC

くじゃくカラーのこのロゴはシンプルで、テレビが世の中に普及した時の明るいイメージを時代を超えて伝えることに成功しています。
くじゃく色の配色は楽しくエネルギッシュなイメージを与えますね。

FedEx社のロゴもMathew氏お気に入りのロゴです。

5_Fedex

Hyatt Place社のロゴと同様、有名な隠されたデザインがありますよね。

(詳しくはこちらのリンクよりご覧ください。
http://car-rider.jp/weblog/%E8%B1%86%E7%9F%A5%E8%AD%98/%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%83%AD%E3%82%B4%E3%81%AB%E9%9A%A0%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%84%8F%E5%91%B3/

そして、FedEx社のロゴのすごいところは古くもあり、新しくもある、流行りに囚われないロゴであると彼らはいっています。
このロゴが設計されたのは1994年になりますが、設計者のLindon Leader氏はなんと40以上ものアワードを受賞しました。

全世界で最も有名かもしれないロゴApple社のロゴのルーツもご紹介いたします。

6_apple

Mathew氏はApple社のロゴは起業価値の方向性を変えることに成功した最もいい例であると言っています。

Appleの創始者の一人である、Ronald Wayne氏が始めにデザインしたロゴは実に妙でした。
同年、Steve Jobsは現在のロゴをRob Janoffを雇い、現代的なイメージに刷新してくれとオーダーしました。そして、JobsはApple社は、既存に囚われない独自性を保ち、そしてそれを表現するために七色のレインボーカラー(多角面からのアプローチ)を採用したのです。

1998年に、更にシンプルなデザインとなり、それが現在のロゴになっています。

(Rob Janoff氏についてはこちらのサイトでご覧いただけます。http://robjanoff.com/
Apple社のロゴストーリーの詳細はこちらです。http://robjanoff.com/applelogo/

ロゴを目で見る媒体自体が変わることによってロゴの特性も変化してきています。
昔であれば、会社のロゴはビルや大きな看板で見ることがほとんどだったかもしれませんが、今一番機会が多いのは名刺やウェブサイトではないでしょうか。

媒体の変化によりロゴを進化させた例がGoogle社です。
昨年、立体的なロゴから平面的なロゴに変わりましたね。

7_google

みなさま、いかがでしたでしょうか。
起業家の皆様やデザインに関わるお仕事をされている方には、ご興味を持っていただける内容だったのではないかと思います。

海外進出をお考えの企業様。
貴社の会社名の英語表記が、ネイティブからすると正しく読み取ることができないスペルになっているというケースも多々あります。
以前弊社ブログ「貴社の会社の英語表記…….ネガティブチェックされていますか!?」でも発信させていただいております。

詳細はこちらからご欄いただけます。
http://iinetto.com/blog/%E8%B2%B4%E7%A4%BE%E3%81%AE%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AE%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E8%A1%A8%E8%A8%98-%E3%83%8D%E3%82%AC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%95%E3%82%8C/

その際は海外でも通用するスペル表記に改善されるといいですね!いつでもご相談にのります!
お気軽にお問合せください。

今回の記事の引用元はこちらからご覧いただけます。
http://www.entrepreneur.com/article/233083

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Mia Omatsuzawa 大松澤実絵

Chief Executive Officer (CEO)One World Link Inc.
英語のコミュニケーションにお悩みの方、私にご相談ください。真のコミュニケーションを、心と心のコミュニケーションの実現をご提供いたします。 担当記事:主に英語のコミュニケーション、ライティングについての記事を担当。また、価値あるグローバルな情報をいち早く日本語で皆様にお届けいたします。      mia@oneworldlink.jp  Facebook(Mia Omatsuzawa) 

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