一目でわかる、プレゼン目的別ガイド

Ted Talksの人気スピーカーNancy Duarte 発信

プレゼンテーションで最も重要なポイント、それは「聴き手」の立場になってプレゼン資料を作成することです。
いいプレゼンは、聴き手が、そのプレゼンテーションの主役になったかのように中心的な存在になり、夢中になり聴き入ってしまうプレゼンです。

「聴き手」はプレゼンテーションの目的と内容によって、変化していきます。
決算説明会のプレゼン、製品発表会のプレゼン、ベンチャーキャピタル向けのプレゼン。
その時々でプレゼンの聴講者は180度タイプが変わることもあります。

それぞれのプレゼンの内容に合わせて、聴き手のタイプも変わる、だから、資料のデザインもプレゼンテーションの見せ方も変えなければいけない。
この基本法則は絶対です。

以前Blogでご紹介した、「TEDTalks キュレーターが教える、人生を変えるプレゼンの秘密」の引用資料に、Nancy Darte のこんなグラフィックが引用されていました。

Screenshot_how_to_Presentation
プレゼンの内容別でどういった特徴のプレゼン資料を作るべきであるか、一目でわかるとても優秀なガイドです。
このグラフィックを書いた Nancy Duarte は Duarteという会社のCEOです。
Duarte社 はプレゼンテーションのデザインやプレゼンのスキルアップのトレーニングを行っている米国では有名企業の一つです。
そして、Nancy Duarte は Ted Talks の名スピーカーとしても大変有名な人物です。

日本語版に翻訳いたしましたので、ご紹介させていただきますね。

How_to_presentation_j

左であればあるほど、レポート的要素を求められますので必然的に、資料の文字量や情報量は増えてきます。
かといって、パワーポイントに記載できる文字量は限られていますし、明らかに文字が小さすぎて読みずらい資料なんて読む気も起きません。
補足資料を別途作成するなどの工夫も必要です。

右であればあるほど、聴き手はスピーカーとのコミュニケーションを求めてきます。
プレゼン資料で訴えるのではなく、プレゼンの構成やストーリー性、そして聴き手の心をつかむ話し方。これが重要です。

プレゼン資料を作る時に、まずは、自分のプレゼンを聴きにくる人のリサーチを怠らずに。
そして、聴き手を魅了するためにはどうやったアプローチが響くのか。じっくり考えてください。

研究発表会であれば、専門知識の高い有識者が集まります。
彼らは研究結果を知りたい。結果も知りたいが細かい工程も知りたい。
だから、レポート的要素「文字情報・数値情報、徹底した調査に基づいている」プレゼン資料を求めています。

一方、グラフィック右手の基調講演の場合は、政治や企業の基本方針についての講演会ですから、様々な年齢層と職種の聴き手がやってきます。
この手のプレゼンの場合、聴き手が資料を読むことに集中しなければならないような文字と数字だらけ資料はいりません。
専門性の高い言葉もNGですね。

重要なキーワードを1スライドに1ワード、それだけでもいいかもしれません。

彼らが求めているのは「ドラマティックで聴き手の心を揺さぶる、説得力のある」プレゼンテーターが話す内容なのですから。

よく、日本の企業プレゼンで見る風景があります。
パワーポイントに敷き詰められた文字と数値を追うことに精いっぱいで、スピーカーの話をまともに聞いていないケースです。
ほとんどの聴き手が、下を向いている。

これでは、聴き手の心をぐっとつかむプレゼンなんて到底無理でしょう。

プレゼン資料を作成される時、プレゼンの内容問わず、あたりまえのように今まで使っているプレゼン資料を流用していませんか?
前任者の資料を上書きしていませんか?
会社のテンプレートを使用していませんか?

プレゼン資料を作る機会が出来たら、まずこのグラフィックで、どういった特徴の資料を作るべきなのかをおさらいしてみてくださいね。
自然とプレゼン資料のデザイン、そしてプレゼンテーションの言葉選びが決まってきます。

必ず、聴き手に喜ばれるプレゼンテーションが開催できるでしょう。

TOP画像 Photo Credit:
Joshua Seaman
www.relicpro.com

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Mia Omatsuzawa 大松澤実絵

Chief Executive Officer (CEO)One World Link Inc.
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