情報の大切さを100年前の視点で紐解く!

無駄足を恐れず、最重要情報を

広告の神様、デイヴィット・オグルヴィが称賛するクロード・ホプキンス氏著 『Scientific Advertising』 ダイジェスト版。
第十一章のテーマは「情報の大切さ」についてです。

広告を作るためには、徹底したリサーチが必須なのは、現代ビジネスも常識。
21世紀のグローバルビジネスに関わる皆様は、情報の大切さが骨身にしみているのではないでしょうか。

実は、この常識は、100年前にすでにホプキンス氏が提案しているのです。
時にはたった一行のライティングに、一冊の本を読むことさえ必要であるとと氏は力説します。
実際、1つの課題を解決するために、何週間もリサーチをすることは実際によくありますよね。

広告の裏にある労力を侮るなかれ。

怠け者は広告業界で働く余地なし!と渇を入れるホプキンス氏が提案する情報の大切さ、一緒に見ていきましょう。

無駄足を恐れず、あらゆる方向からのリサーチ

リサーチで忘れていけないことは、その99%は無駄足に終わるということです。
しかし、発見した残りの1%の情報が、広告で成功するための欠かすことのできない鍵となります。
そして、その情報は、得てして99%の無駄足を踏まずして得ることができないものです。

ホプキンス氏が必要だと訴える、情報の種類について見ていきましょう。

まず一つに、潜在顧客像についてのリサーチは必須です。
顧客像を明らかにすることで、広告を掲載する媒体の選択することができます。
媒体の種類や、特化している分野によって潜在顧客の数字は大きく変わってきます。

そして、消費者の行動に関するリサーチをすることで、戦うべき市場を明確になるだけではなく、商品のライフタイムバリューも想定することができます。

たとえば、缶詰のマメを売るとします。
全消費者の95%人が家でマメを煮ていて、5%のみが缶詰のマメを買っているとしたら。。。。
5%の潜在顧客を取り合って、他のブランドと熾烈な戦いを繰り広げるよりは、95%の人にどのように缶詰をアピールできるか考えるべきですよね。顧客の一年を通じた消費パターンをリサーチすることも必要です。
出費が多い時期は財布のひもは固くなります。

また、商品のアピールポイントの事実関係を後押しするような情報を得るためリサーチも必須です。


情報源を限定しない

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中小企業にとって無駄な広告

Thing too Costly

費用対効果の悪いトレンドを生むための広告

 

広告の神様、デイヴィット・オグルヴィが称賛するクロード・ホプキンス氏著 『Scientific Advertising』 ダイジェスト版。
第十章のテーマは「費用対効果の悪い広告」についてです。

広告は、高価な物。
湯水のように予算をつぎ込むことはいとも簡単で、そして莫大な金額を次ぎ込んでもまったく成果がでないこともあります。
そんな中でも、実は特に費用対効果が良くない分野があるとホプキンス氏は説明します。

インターネットがまだ存在しない100年前、情報発信は非常に高価なもので、しかも発信する媒体(メディア)も限られていました。
現在は、ホームページのみならず、ブログやフェイスブックを通じて、企業も個人も自分の考えを安価に簡単に発信することができます。
そのため、100年前に不可能だったことが、現在では比較的実現可能になってもいるケースもあることを補足します。

ニッチな潜在顧客へのアピールよりも、幅広い潜在顧客へアピールする

ここで、ものすごくシンプルに考えてみましょう。
たとえば、石けんの広告を作るとします。
もし、その石けんは、美肌効果の他に、実はアトピーに効果的だとします。

あなたならどのポイントをアピールするべきと考えますか?

アトピーに悩む人の悩みは深く、もしその石けんが効果的だと知れば、買ってくれます。
しかし、アトピーに悩む人の数は未知数です。
美肌行効果はほぼすべての女性へのアピールポイントとなります。

この場合、アトピーにアピールポイントを絞ってしまうことは、ディープなファンを得ることにはつながるかもしれませんが、費やした資金を満たすだけのリターンを得ることは難しくなります。
出来る限り母数の大きなターゲット層にアプローチすることがマーケティングで一般的ですね。

 

トレンドを作るのは高くつくと知る!

「人の行動パターンを変える」ことが必要な製品を売るための広告は特に高くつきます。

たとえば、歯磨きをする習慣がないエリアの人たちに、歯ブラシを売る場合、まず歯磨き文化を根付かせる必要があります。
このように「新しい行動パターン」を生み出す必要がある商品のマーケティングは、すぐに結果を出すのが難しく、さらに莫大な費用が掛かります。

さらに、同様に、潜在顧客を教育することは高価すぎる投資であるとホプキンスは主張しています。
歯磨きの例を使うと、「歯磨きをすることは大切である」という意識を根付かせる、という部分です。

もしも、「新しい行動パターン」を作り出すことが必要だと判断した場合は、業界内で協力して複数のメーカーで協力することが必須。
一企業で行うには荷が重すぎます。
さらには、政府の動向にも注目をする必要があります。

たとえば、生活習慣病予防への取り組みを、政府や自治体主導のキャンペーンが行っている場合、そのトレンドにのってしまえば、生活習慣病予防効果のあるとされる商品は、莫大な広告費用をかけずに売ることができますよね。(例えば特保のお茶なんかがいい例ですね)

ここでしっかり抑えておきたいのが、新しいトレンドをゼロから作ること(人々に新しい欲求を植え付けること)と、潜在的に存在するトレンドの掘り起こし・流れに乗ることは、別物だということです。
人々に新しい欲求を植え付けるのは、非常に労力・費用が掛かるため、通常、費用対効果が高くありません。

トレンドを作ることでも、潜在顧客を教育するのでも、莫大な資金が掛かります。
インターネットのない100年前には、不可能に見えたでしょう。
しかし、時代は変わり、当時に比べれば、潜在顧客の教育もトレンドを作ることも比較的実現可能になったかもしれません。

ただ、気をつけておきたい点があります。

このようなキャンペーンに莫大な資金と労力を掛けて成功したとします。
その暁に恩恵を得るのは、自社だけではなく、同じフィールドで活躍する競合相手も同様であるということです。

 

引用元:

Scientific Advertising

http://www.scientificadvertising.com/ScientificAdvertising.pdf

 

 

第十章のマインドマップ

Scientific_Advertising_Ch10

マインドマップをご存知 ですか?
イギリスの著述家、Tony Buzan(トニー・ブザン)が提唱した思考・発想法の一つです。
頭の中で起こっていることを視覚化し、思考を整理し、発想を豊かにします。
マインドマップを描くことで、記憶力が高まる効果も得ることができます。
今回のシリーズでは全章に僕が描いたマインドマップを掲載します。
ただ、このBlogを読むだけでなく、クラウド・ホプキンス氏のバイブルを、僕のマインドマップを参考に、
ご自身の中で視覚化し、想像し、連想しながら展開していってみて下さい。
そうすることで、今回の学びを実際の生活や仕事に活用できるようになります。
それでは次は第十一章で!

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Crazy Egg社のコンバージョン率が363%までアップした理由

世の中のマーケターが思い違いをしている致命的ポイント

 

広告の神様、デイヴィット・オグルヴィが称賛するクロード・ホプキンス氏は、
広告の文章は、短いコピーだけよりも、潜在顧客を納得させるだけの十分な材料(文章)が必要である と説いています。
(詳細は弊社Blogにて「なぜ、短いキャッチで製品は売れないか?広告で顧客を説得するためには!」)

Business Insider でそれを実証する記事「Why Short Advertising Copy Does NOT Sell More(なぜ広告の短いキャッチコピーで製品は売れないのか)」を見つけましたのでご紹介いたします!

 

マーケティングの大半は、リサーチと知識と正確なデータに基づいて行われています。

しかし、マーケティングを十分に勉強し、理解していないマーケターは、本人の意見や憶測を基に判断をしてしまう傾向があり、それは多くの思い違いを引き起こしています。

思い違いの代表例は、現代人は「簡潔なコピー(文章)を好んでいる」という点です。

その理由として、現代人は….

1、    文章を読むことを好まない
2、    限られた時間しか、文章に興味を持っていられない
3、    短い文章を読む習慣がついている
4、    溢れるメディアチャンネルに翻弄されている
5、    携帯やタブレットつい見てしまう習慣がある

確かに、現代人のこれらの傾向は間違っていない。
でも、これが理由で短いコピーのほうが売れるという結論には結びつきません。

 

全ては相対性理論である

優秀なマーケターとそうでないマーケターの違いはなにか。
それは、「どんな文章が長すぎるものであるのか、どんな文章が短いと感じるものであるのか」判断するのは、ターゲットである潜在顧客である、ということを知っているか知っていないか。
そこが決めてです。

ディカプリオ主演の、長編映画「タイタニック」を、10代の恋する女性が見れば、3時間を苦と思わずに見終えてしましょうでしょう。

人は不思議なもので、おもしろい!と思ったものに対しては、もっと知りたいという欲求を生み出します。
そして、興味がないと感じたものに関してはそれ以上知りたいだなんてもちろん思いません。

いいものに対しては、十分すぎると思うことはなく、そして、悪いと判断したものに対しては、すぐにお腹一杯と感じるものですね。

相対性理論を説いた、アルベルト・アインシュタインのTシャツにこう書いてあります。
「熱いストーブの上に座るとそれは一時間にも感じる苦痛な時間である。しかし、美しい女性が隣に座っている一時間はたったの一分であったかのような一瞬にも感じられてしまう。これこそが、相対性理論である」と。

 

「忙しく、怠慢」であるから簡潔さを求める

もちろん、コンテンツクリエイターでいる限り簡潔なキャッチコピーで潜在顧客に重要な情報を提供すべきです。
我々は忙しく、怠慢な生き物ですから。

簡潔であることは、
1)消費者の時間を節約することができる 
2)忙しい消費者にも、あまり製品に興味を持たない消費者に対しても、明確なベネフィットを伝えることができる、

こんな素晴らしい利点がありますね。

しかし、簡潔なコピーに興味をもち、もっと読みたい潜在顧客がいたら?
そこが商品購入の重要なポイントである顧客のための情報はどう提供する?

優秀なマーケターは、盛り込みたい情報を「適当なサイズ(bite-sized=一口で食べれるサイズ)」に分けてフォーマットするのです。

たくさんの情報を求めていない潜在顧客は「写真」と「見出し」だけを見ればいい。
小見出しやそれ以上の情報は読まず、製品を購入するでしょう。

もっとたくさんの情報を求める潜在顧客は、広告内の全ての文章を熟読して、製品の品質や魅力を十分に理解して、納得した上で購入するでしょう。
「忙しくて怠慢な」潜在顧客でも全体の内容を熟読せずとも、何がベネフィットであるかを伝えられるようなフォーマットにすることです。

 

伝説のマーケター オグルヴィが世界のマーケターに伝えたいこと

オグリヴィは著書「Ogilvy on Advertising」でこういってます。

「素晴らしい多くの製品のマーケティングをしてきた経験から言えること。
それは、短いコピーよりも長いコピーのほうが、間違いなく製品が売れるということ。
長いコピーのある広告は、何が消費者にとってベネフィットであるかを印象付け、納得させることができるからである。
たとえ潜在顧客がそのコピーを読まなかったとしてもあることに意味がある。」

ニューヨーク大学リテイリング(小売経営)前学部長のチャールズ・エドワード教授もこう言っています。

「消費者に伝えたい事実が多いほど、製品は売れる。広告が成功する確率は、消費者に商品の適切な情報を伝えた量と比例する。」

John Caples氏は、彼の著書「Tested Advertising Methods」でこう言っています。

ダイレクト・セールスに関わる広告主は、長いコピーを使った広告で結果を出している。
少ない単語やスローガンで構成される簡潔でリマインド形式のコピーは、製品・サービスに関する説明、そして消費者に提供するベネフィットを含んだ長いコピーと同じであるはずがないからである。」

もっとたくさんの専門家の引用をご覧になりたかったらこちら
http://www.businessinsider.com/using-the-power-of-three-to-your-marketing-advantage-2013-5

John Caples氏は学ぶことの多いマーケターでもあります。
彼についても今後ご紹介していく予定です。

 

現代のオンラインマーケットでも実証済

昔の知識人の引用ばかりで、それって現代にあてはまるのか?そう思っていませんか。
しかし、現代の有名マーケターは、100年以上前のクロード・ホプキンス氏の著書から広告の「超基本」を学んでいます。
過去の知識人の知恵を学ぶことはこれまでになく重要なことになってきています。

長いコピーが短いコピーよりも売れるという意実が、オンラインマーケティングでも実証され始めています。
Marketing Experiments社は、クライアント向けのテストを行い、長いコピーがウェブサイトのコンバージョン率を上げていることを実証しました。
全てのテストが、長いコピーがより優れた結果を出したことを証明したのです。

もっとたくさんの実例を知りたければ、Conversion Rate Experts社のウェブサイトを見てみてください。

彼らがどうやってCrazy Eggのコンバージョン率を363%まで上げることが出来たのか。
なんと、ただホームページのテキスト(文章)を20倍の長さにしたことがその理由です。

 

短いコピーよりも長いコピーが売れる理由

なぜ、短いコピーより長いコピーが売れるのか。
理由はたくさんありますが、7つに絞ってリストを作りました。

1、    消費者に、ベネフィットが何かを伝えることができる。そしてその一方、消費者も製品やサービス、企業について知ることができる。
2、    製品、サービス、企業を知らしめることは、それらの可能性を知らしめるチャンスである
3、    消費者の多くの疑問に答え、解決することができる
4、    多くの情報が欲しい消費者に対して情報を提供し、購買率を高めることができる
5、    多くのの情報を提供することは、消費者が安心して快適に製品を購入、また企業と取引を行うことができる
6、    「忙しく、怠慢」な消費者にも重要な情報な何であるかを提供することができる (良いレイアウトがされていることが条件であるが)
7、    重要なキーワードを含んだキャッチコピーはオーガニックサーチエンジンの検索率を高めることができる

広告の中で、文章情報がいかに重要であるか、ご納得いただけましたでしょうか?

世界の潜在顧客のなぜ?に答える、そして心をぐっとつかむキャッチコピーを発信しましょう。

 

引用元:
Business Insider
Why Short Advertising Copy Does NOT Sell More
http://www.businessinsider.com/if-you-think-short-copy-sells-more-think-again-2013-5#ixzz3Kj2xDCpn

 

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効果的なアートワークで、結果を出す広告を作る!

ただ目立つだけのアートワークは三日で飽きる!CTA に誘い込むアートワークの極意

 

広告の神様、デイヴィット・オグルヴィが称賛するクロード・ホプキンス氏著 『Scientific Advertising』 ダイジェスト版。

第九章のテーマは「CTA(Call to Action)につなげるげるためのアートワークの効果」についてです。

 

ホプキンス氏がこの本を執筆した当時、文字だけの広告は珍しくありませんでした。
そのような時代に、ホプキンスは既に、広告でアートワーク(図や絵、写真)を最も効率的に使うための鉄則をすでに提案しています。

 

アートワークの目的をハッキリさせる

アートワークは高価な物。というのも、アートワークのデザイン発注にお金が掛かるというのみならず、スペースをとります。
広告を配信するための費用は、広告そのものの制作費より高いため、スペースは実に貴重な資源。

その資源を使用するためには、しっかり目的を果たす効果的なアートワークを掲載しなくてはもったいないですよね。
つまり、潜在顧客の意思決定を助け、行動を促すための情報となりえるアートワークです。

特にアートワークは、文字より場所をとります。
つまり、同じスペースに文字情報を掲載するよりも効果的に説明できる場合に効果を発揮します。

もちろん、どんな情報や言葉が効果的か、簡単に一般論を導きだすことができないように、どのアートワークが有効か知るための簡単な一般論はありません。
見出しや広告内の文章と同じように、テストを行って、その商品にとって何が効果的なアートワークであるかを導きだす必要があります。

 

受け狙いに走るべからず

過激な絵で注目をあつめても、実際に顧客を説得できなければ、意味はありません。
奇抜な服を着たセールスマンのようなものです。
はじめは思わず目で追ってしまっても、そのセールスマンの情報を信頼して、購入したいという行動までは結びつかないのではないでしょうか?

面白いから、注目を浴びるから、良い飾りになるから、といった理由でのアートワークでは、スペースを有効活用しているとは言えません。

広告で一番大切なのは見出し。
アートワークを使い、見出しのメッセージをサポートしたり裏付けたりすることができれば、アートワークを最大限に活用できているといえるでしょう。
潜在顧客が意思決定を行う役に立つ情報を掲載するという原則は、文字でもアートワークでも共通の鉄則です。

貴社の大切なサービスや商品を海外でアピールするためには、この鉄則にプラスして、展開先のネイティブにとって、効果的なアプローチであることが重要となります。

日本で効果があった広告であったとしても、海外でも同じ効果があるとは限りません。
貴社のサービス、商品のグローバル展開をお考えでしたら、弊社までお気軽にご相談ください。

第九章のマインドマップ

Scientific_Advertising_Ch9

マインドマップをご存知 ですか?

イギリスの著述家、Tony Buzan(トニー・ブザン)が提唱した思考・発想法の一つです。
頭の中で起こっていることを視覚化し、思考を整理し、発想を豊かにします。
マインドマップを描くことで、記憶力が高まる効果も得ることができます。
今回のシリーズでは全章に僕が描いたマインドマップを掲載します。

ただ、このBlogを読むだけでなく、クラウド・ホプキンス氏のバイブルを、僕のマインドマップを参考に、
ご自身の中で視覚化し、想像し、連想しながら展開していってみて下さい。

そうすることで、今回の学びを実際の生活や仕事に活用できるようになります。

それでは次は第十章で!

なぜ、短いキャッチで製品は売れないか?広告で顧客を説得するためには!

 見出しで惹きつけ、本文で説き伏せる

 

広告の神様、デイヴィット・オグルヴィが称賛するクロード・ホプキンス氏著 『Scientific Advertising』 ダイジェスト版。

第八章のテーマは「顧客を説得するための情報」を掲載することの重要性についてです。

 

効果的な見出しを作り、潜在顧客を惹きつけることに成功したとします。
次のステップでは、惹きつけた潜在顧客に「なるほど!これは試してみよう」と思わせる必要があります。

つまり、説得するのです。

もちろん、説得といっても、上から目線の押し売りではなく、潜在顧客が購入の意思決定するために役に立つ情報を提供し、潜在顧客を行動(購入)へと導きます。
商品を購入するために、顧客はお金を払います。
お金を払うなら、自分にとってその価値があるか、実際に購入する前に知りたいと思いますよね。

 

広告の読み手は、「潜在」顧客である!

対象読者は商品の「既存」顧客ではなく、「潜在」顧客です。

実はこれが非常に大切です。

読む人は製品に興味がある人。
そしてその中で特にターゲットすべきなのは、買おうか迷っている人。
意思決定に必要な情報をできるだけ多く掲載することが重要だとホプキンス氏は力説します。

たとえば、車を買いたいと思っているとします。
人によって、車選びにおいて大切にする基準は異なりますよね。
値段、排気量、エンジンの種類、色や形、サイズなど実に色々な要素を組み合わせて、購入するかを決めます。

「排気量」が一番重要なファクターである顧客にとっては、排気量の情報を得ることができないということは、購買する意思を決定できないということになります。

 

長くなることを恐れず、たった1度のチャンスを逃がさない!

情報を詰め込みすぎて広告が長くなることを怖がらないでください。
「短くシンプルが一番」というルールは、実は都市伝説のようなものです。

もちろん、意思決定に必要な情報が少ない商品の広告は、簡潔が一番でしょう(たとえば、ガムの広告に延々とスペックを必要する必要はありませんよね)。

しかし、必要と判断した情報は、どんなに長くなろうと、恐れずに掲載します。
シンプルで短くても、意思決定の役に立たない広告は、あまり効果的ではないですよね。

もちろん、どのような情報を掲載することが有効なのかを見つけ出すためには、何度もテストを重ね、その商品にとって有効な情報を見つけ出す必要があります。

特に紙面の場合、読者が同じ商品の広告を読むのは、おそらく1度きり。

人の出会いと同じです。
次のチャンスはもうないかもしれないと肝に銘じ、1回の広告でしっかりと口説き落としてください

 

引用元:

Scientific Advertising

http://www.scientificadvertising.com/ScientificAdvertising.pdf

 

第八章のマインドマップ

Scientifc Advertising Ch8

 

マインドマップをご存知 ですか?

イギリスの著述家、Tony Buzan(トニー・ブザン)が提唱した思考・発想法の一つです。
頭の中で起こっていることを視覚化し、思考を整理し、発想を豊かにします。
マインドマップを描くことで、記憶力が高まる効果も得ることができます。
今回のシリーズでは全章に僕が描いたマインドマップを掲載します。

ただ、このBlogを読むだけでなく、クラウド・ホプキンス氏のバイブルを、僕のマインドマップを参考に、
ご自身の中で視覚化し、想像し、連想しながら展開していってみて下さい。

そうすることで、今回の学びを実際の生活や仕事に活用できるようになります。

それでは次は第九章で!

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有名コピーライターロバート・ブライが提唱する、効果的な見出し 7つのコツ

基本を知れば、プロでなくても簡単に書ける、「売れる」キャッチコピー

これまで見出しの重要性については何度もBlogでご紹介させていただきました。

プロのコピーライターでなければ、いい見出しなんて書けないんじゃない?
見出しの書き方なんてこれまで教わったことない!
そう思い込んでいらっしゃいませんか?

でもそんなことはありません。
我々は、これまでにたくさんの見出しを目にし、興味があるか興味がないか判断してきているのですから。
たくさんの本を読み、習得してきたように、たくさんの見出しに出会って感動し、時には目もくれず、良し悪しを自然と習得しているはずです。

ただ、実際にどういった見出しが、どのような効果を生んでいるのかが分からないから自信がないだけ。
本日は、有名コピーライター ロバート・W・ブライが提唱する7つの見出しのコツについてご紹介いたします。

 1) Direct Headline  ダイレクトヘッドライン

最もシンプルな見出しのフォーマットです。
製品の特長について直接的に言及します。

巧妙なテクニックはいりません。
製品の特長についてダイレクトに伝える、ただそれだけでいいのです。

25%オフの芝刈り機を売ろうとするならば、見出しは「今なら芝刈り機が25%オフ!」でしょう。
シンプルすぎて購買意欲を駆り立てられない人もいるかも知れませんが、ダイレクト・ヘッドラインとしての役割はこれで十分果たせています。

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「世界最高」な製品が売れない理由

「全世界で愛される」製品と「世界52カ国で愛用される」製品の違いを知る

 

広告の神様、デイヴィット・オグルヴィが称賛するクロード・ホプキンス氏著 『Scientific Advertising』 ダイジェスト版。

第七章のテーマは「具体的な情報を掲載する」ことの重要性についてです

貴社の製品が素晴らしいことを潜在顧客に伝えたい。
これまでにない最高の自社製品であることを知って欲しい。
そんな思いを伝えるにはどうしたらいいのでしょうか?

 

なんとなくのうたい文句ではなく、具体的に説明する

「世界最高品質」という宣伝文句。
なんだか大げさな気がしませんか?
それに、「何が世界最高なのか?」という疑問も湧いてきますよね。
「世界最高かあ・・・。ちょっと買ってみようかな」と思うほど、現代の消費者の心はピュアではありません。

潜在顧客の興味をひくためには、「世界最高」や「かつてない」などの曖昧でなんとなくの表現ではなく、
具体的な数字や情報を盛り込むことが何倍も効果的だと、ホプキンス氏は説明します。

 

ここで曖昧なキャッチコピーと具体的なキャッチコピーを比較してみます。

製品の種類 曖昧なキャッチ 具体的なキャッチ
セールの情報 「割引価格です」 「15日まで25%引き」
シェービングクリーム 「豊かな泡立ち」 「今までの20倍の泡立ち」
カミソリ 「ひげそりを素早くする」 「たった78秒でひげそりを終わらせる」
「全世界で愛される」 「世界52カ国で愛用される」

どのケースとも、後者の方が「もっと知りたい」「試してみたい」という興味をそそられませんか。

 

潜在顧客の利益になる具体的な数字を掲載する

では、具体的なキャッチコピーを作るためには、どのような具体的な情報や数字を掲載したらよいのか?
ここでもまた、顧客の立場にたち、顧客が製品を選ぶのに役立つ数字であることが大切です。

たとえば、次のような情報なら、商品を選ぶ際の参考になりますよね。

製品開発に関する数字
45,990時間をかけて開発した/1億3457万円を投資して開発/37人のエンジニアが協力して開発した

製品の効率性についての数字
ホコリの吸収力が従来より55%アップ

製品仕様についての数字
30%軽量化

 

目新しさや特別な情報である必要はない

また、広告制作業界の人間にとってみれば当たり前で、あまり価値がないと判断される情報でも、消費者にとっては知りたい情報である場合もあります。

かつて、多くのビール会社は、自社のビールを「ピュア」とうたってきました。
消費者は、「純度が高い」ですとか「琥珀色が透き通った」イメージなど、それぞれにあいまいなイメージが湧くでしょう。

そこで、ある企業が、より具体的な情報を消費者に提示すべく、ビールが空気清浄機つきのエリアで冷やされている写真や、ビールをフィルターに通す際の写真を掲載。
さらに、機械を使用して瓶を4回洗浄している現場や、地下4000フィートからくみ出した水を使用していることを説明しました。

この工程は、このビール会社特有のものではなく、多くのビール会社が行っていたかもしれません。
しかし、消費者にとっては、ただ単に「ピュア」であることをアピールされるよりも、
製品が出来上がるまでの工程を具体的に知れたことで、「信頼」と「高品質」への期待が高まったのです。

同じ文字数でも、具体的な情報を盛り込むことで効果的が倍増することが多くあります。

広告とは、高額な宣伝費を投資した高価なもの。
だからこそ、個人が主張する何倍もの説得力を持たせることができます。
何をどのように主張するか丁寧に検討を重ね、実際にどれが効果的なのデータを積み重ね、より効果的に潜在顧客の「買いたい!」につなげてください。

 

引用元:

Scientific Advertising

http://www.scientificadvertising.com/ScientificAdvertising.pdf

 

 

第八章のマインドマップ

Scientific_Advertising_Ch7

 

マインドマップをご存知 ですか?

イギリスの著述家、Tony Buzan(トニー・ブザン)が提唱した思考・発想法の一つです。
頭の中で起こっていることを視覚化し、思考を整理し、発想を豊かにします。
マインドマップを描くことで、記憶力が高まる効果も得ることができます。
今回のシリーズでは全章に僕が描いたマインドマップを掲載します。

ただ、このBlogを読むだけでなく、クラウド・ホプキンス氏のバイブルを、僕のマインドマップを参考に、
ご自身の中で視覚化し、想像し、連想しながら展開していってみて下さい。

そうすることで、今回の学びを実際の生活や仕事に活用できるようになります。

それでは次は第九章で!

We tell your story to the world!!

 

8つの心理作戦で「売れる広告」を作る

100年前から変わらない人間心理と「売れる」広告の関係性

よい広告をつくるためには、人間の心理を理解することが大切だということは、現在では常識になっています。

『Scientific Advertising』の第六章において、ホプキンス氏は人間の心理が広告に与える影響とその根拠を交え、自らの考えを展開します。
心理学がどのように広告に影響を与えるのか、8つのポイントから見ていきましょう。

8つの人間心理で、顧客の心をしっかりつかむ

1.    「好奇心」を誘う
潜在顧客の好奇心をくすぐることで興味をひくことができ、効果的です。

2.    「お得感」に訴える
ここで注意するべきなのは「お得感」のアピールは効果的ですが、「安さ」に訴えるだけの広告は効果がないという点です。
というのも、何かを買うとき、「安い」から買うというのは心理的にプライドが傷きます。
人は常にいいものを食べたい、身に着けたい、所有したいという欲求の生き物です。
「安物」と「お得な商品」は全く別です。

3.    高価格で価値を提供する
「値段」は商品の価値を決める大切なポイントです。
同じ商品でも、安いと興味を示さなかった顧客が、高いと興味を示すケースもあります。
これは、高い価格を提案することで、商品に「価値がある」というイメージを持たせるという効果があります。

4.    信頼感を提示して、「1週間無料お試し」の効果を更に高める
「1週間無料お試し」は、なじみ(近所や行ったことのある)の販売店から提供された場合の方が効果的。
顔見知りの人間が約束をしてくれることで強い印象を与えることに成功するのです。
さらに、先にお金を払って一週間無料お試しをした後に返金するよりも、一週間のお試し期間後に代金を支払ってもらう方が効果的であることが証明されています。

5.    「所有欲」と「特別感」に訴えるプレゼント
「プレゼント」や「景品」を用意する際は、名前入りなど「所有欲(自分のもの)」や「特別感(自分だけのもの)」があるプレゼントが効果的です。
申込書に記入する手間があるにも関わらず、応募率が高くなります。 “8つの心理作戦で「売れる広告」を作る” の続きを読む

キャッチコピーで売上げが10倍変わる理由

潜在顧客を絞ったキャッチコピー(見出し)で結果をだす

 

広告の神様、デイヴィット・オグルヴィが称賛するクロード・ホプキンス氏著 『Scientific Advertising』 ダイジェスト版。

第五章のテーマは「見出し」です。
正しいオーディエンスの興味を惹きつけるために必要不可欠な見出し。
広告への反応は、見出しによって10倍近く変わるといっても大げさではないとホプキンスは熱弁します。

 

広告と営業マンの違いをしっかりと認識する

営業マンの営業活動は、お客様との一対一。
顔と顔を合わせてコミュニケーションを取り、興味を惹きつけるために戦術を練ることが出来ます。
しかし、貴社の製品やサービスに本当は興味がない人や、社交辞令で受けいれてくれている顧客に時間を費やし、貴重な時間を失ってしまう場合も多いですよね。

広告は不特定多数の人の目にふれます。
広告の情報がオーディエンスが欲しいと思うものでなければ簡単に無視されてしまいます。
しかし、「見ないと悪いな」と感じさせることもなく、本当に興味のある人だけが広告に注目するとも言えます。
そう考えると、広告は売り手側にも買い手側にとって、無駄のない効率のいいツールだと言えます。
だからこそ最大限に生かす手はない。

制作側は誰に読んで欲しいかをハッキリさせる

ではどうやって、見出しを使って、本当に興味をある潜在顧客を惹きつけるのでしょうか?

一番わかりやすい成功事例が、週刊誌や新聞の見出しです。
忙しい朝の時間帯に、新聞を隅から隅まで読んでいる人はいるでしょうか。
では、新聞を読むときに、どの記事を読むか、どのように決めますか?
見出しを見て、「お!面白そう!」と興味を持った見出しを見て、本文に進むのはないでしょうか?

興味の無い見出し、知る必要がないと判断した見出しの記事なんて、絶対読みませんよね。
政治に興味がない人は、政治関連の見出しの記事は読み飛ばすでしょうし、サッカーに興味がない人は、サッカー関連の見出しなんて目にも留めません。

そして、忙しい人ほど紙の新聞を取っていたりするものです。
それくらい新聞の見出しというものは、ぱっとみて自分にとって必要な情報なのか、
必要な情報でないのかが判断できる情報が的確に盛り込まれているということです。

広告の見出しも同様です。
潜在顧客が「ちょっと見てみよう」という気持ちになることが最初のステップです。
そのためには、商品に興味があるであろうと考えられる潜在顧客の人物像を明確に定め、見出しを考える必要があります。

まずは、常識の範囲で潜在顧客の人物像を絞ります。
化粧品の広告であれば、女性が対象顧客になりますし、髭剃りの広告であれば男性が常識の人物像です。
関心を引きたい相手に注力し、見出しを考えてみてください。

何の特徴をアピールしたいのかを見定め、そして調整する

潜在顧客の人物像がクリアになれば、製品のアピールすべき特徴も見定まってきます。
とはいえ、ひとつの商品には、アピールできる様々なポイントや使い方がありますので、見出しの効果や反応をみて、調整していくことが大切です。

まずは、制作サイドがもっとも効果があると考えるポイントを見出しに使用し、反応が悪かったら、別のポイントを試してみるなど、実際の反応に柔軟に対応することが必要だとホプキンスは指摘します。

たとえば石けんの製品特徴をアピールするにしても、「肌に優しい」「植物性の原材料を使用」「なめらかな泡だち」「さわやかな香り」など、注目すべきポイントは多数ありますよね。

潜在顧客の人物像を想定し、アピールするポイントを絞りましょう。
そして、反応をモニタリングし、反応が悪ければアピールポイントを調整します。
インターネットが主流の現在、実際の反応をリアルタイムでモニタリングすることは、当時にくらべて、ぐっと簡単になっているので、是非試してみてください。

特定の機能や使い方にフォーカスすることは、もっとも利益がでるアピールポイントはどこかを考えることでもあります。
前章でもお伝えしておりますが、制作側が「これはいける」と思うポイントとオーディエンスが「これはいい!」と思うポイントが必ずしも一致するとは限りません。

潜在顧客の人物像の立場にたって、どこが魅力的に映る特徴であるかを考えることを忘れないでください。
そしてまた、自信があるアピールポイントの反応が悪かったら、他のアピールポイントに焦点をおいた見出しを試し、調整をし続けることが
いいキャッチコピーを生み出すためには不可欠なのです。

 

見出しを書く!

見出しやキャッチコピーの作成は、実は記事そのものよりずっと時間がかかるもの。
一行のために何時間も時間をつかうことさえあります。
弊社のコピーライターはまず、見出しを100通り考えます。

見出しには、全体の9割の時間を費やしても、費用対効果が見られます。
その位、見出しの効果というものは高いものです。

100通りの見出しの中から、見出しに使われなかったコピーを本文で小見出しとして使うことも可能ですので
見出しに使わなかった99の見出しは本文全体に活用できますので決して無駄にはなりません。

見出しのライティング方法は、過去のブログ 記事「知れば知るほど奥深い!読者の心をつかむキャッチコピーの秘密」も参考にしてみてくださいね。

 

引用元:

Scientific Advertising

http://www.scientificadvertising.com/ScientificAdvertising.pdf

 

第五章のマインドマップ
Scientific Advertisign Ch5
マインドマップをご存知 ですか?
イギリスの著述家、Tony Buzan(トニー・ブザン)が提唱した思考・発想法の一つです。
頭の中で起こっていることを視覚化し、思考を整理し、発想を豊かにします。
マインドマップを描くことで、記憶力が高まる効果も得ることができます。
今回のシリーズでは全章に僕が描いたマインドマップを掲載します。

ただ、このBlogを読むだけでなく、クラウド・ホプキンス氏のバイブルを、僕のマインドマップを参考に、ご自身の中で視覚化し、想像し、連想しながら展開していってみて下さい。
そうすることで、今回の学びを実際の生活や仕事に活用できるようになります。

マインドマップは本来、紙と鉛筆で描くものですが、今やPCソフトウェアやタブレットのアプリケーションなども存在します。
機会があれば、マインドマップについてももっとブレイクダウンした情報をご紹介させていただきますね。
では、第六章でまたお会いしましょう。
We tell your story to the world!!

販売に直結させたい広告は情報量が勝負!情報量と販売量は比例する

通信販売から学ぶ、広告の鉄則

 

シリーズで連載させていただいている『Scientific Advertising』ダイジェスト。

第四章で、クラウド・ホプキンス氏は、通信販売の広告を分析し、文字情報の量の大切さを力説します。

なぜ、通信販売の広告を分析したのでしょうか?

POS システムなどが存在しなかった当時、広告枠・内容と、実際に販売数を計測することができる通信販売は、費用対効果を正確に測るための数少ない貴重な方法でした。
※POSシステム・・・商品の販売情報を記録し、集計結果を在庫管理やマーケティング材料として仕様するシステム

分析の結果、枠が限られている場合、写真やイラストなどを多様に使用し、デザイン性が重視された広告より、文字情報を詰め込んだ方が、実際に注文される数が増えることがわかりました。 一字一句すべてに有効な情報を含めることが、何よりも重要なことがわかったのです。
潜在顧客が求めているものは、何を訴えているのかわからないかっこいい広告ではなくて、その商品やサービスを購入してどんなベネフィットを享受できるのかを理解できる、具体的な文章が盛り込まれている広告ということです。

 

結果をとるかプライドをとるか。プライドの代償を考える

でも、文字情報が詰め込まれている広告といわれても、ピンときませんよね。Mead Cycle Coが20世紀初頭に制作した自転車の広告を参考にしてみてください。

bicycle

白黒の紙面に文字情報がところ狭しと掲載されていますね。

もっとも美しい広告が、もっとも結果を出す広告であるとは限らないのです。もちろん、広告を出す側にも、ダサい広告をつくりたくないといプライドがある場合もあります。だけれども、制作者側のプライドは消費者に「販売」するという実績には、結びつけることはできないのです。

作り手のプライドではなく、対象とする潜在顧客が何をもとめているのかを分析し、目的を達成するための有効な手法を選択することが重要です。必要であれば、余計なプライドを捨て、結果のでる、ダサくて読みにくい広告をつくる勇気が求められます。

当時でも、ひたすら文字情報をつめこむ広告を、退屈だと言う人もいました。込み入ってごちゃごちゃしていて読みにくいという人もいました。でも、退屈で込み入って読みにくい、情報がぎっしりつまった広告に、当時の顧客は最も反応しました。

ちなみに、30年後に掲載された類似商品の広告がこちらになります。どうでしょう?

scooter

まったく同じスタイルですね。ホプキンス氏が提案する情報をつめこむ方法が有効なことを示す証拠ではないでしょうか。

もちろん、ホプキンス氏が分析しているのは、大昔の通信販売広告ですので、現在のホームページを使用し、写真をいくらでも使用することができる通信販売とは環境が異なります。それでも、見たことのない、触れない商品を買うときに、情報量が大切なのは、今も昔も変わりませんよね。

高額商品や実際に試してみなくてはわからない商品(眼鏡や靴)が、オンライン通信販売においてどのような進化を遂げているかを説明している、興味深い記事をみつけましたので、参考にしてみてくださいね。

参考サイト:『ニュートップL.』お試し・返品もOK! 進化するネット通販の顧客サービスに学ぶ

 

 

人は忘れる生き物。だからリマインダーを使用する!

「へえ、いいかも」と思う広告をみても、たいして時間がたたないうちにすっかり忘れてしまうという経験はありませんか?

優れた広告は、読者が「忘れてしまう」ことを前提に作られています。かつては、切り取れるクーポンを添付することで、読者はクーポンを切り取ることり、そのクーポンがリマインダーの役割を果たしていました(ちなみに、クーポンがもつリマインダー以外の重要な役割は前章 で説明しているので、参照してみてください。)

今の時代の情報量は当時とは比較にならないほど。忘れられる頻度もさらに高くなっていますが、リマインダーとして使用できるのはクーポンだけではありません。ホームページにウィッシュリストがあれば、気になる商品を登録できるし、フェイスブックのページを「いいね」すれば最新情報を積極的にチェックしなくてもタイムラインに流れてきます。

ちなみに、iinettoのフェイスブックページも「いいね! 」してみてください。 皆様がiinettoを忘れかけたころに、海外発の最新情報、グローバルコミュニケーションやオンラインマーケティングに関する、役立つなるほど情報をタイムラインにお届け致します。 そして、グローバルコミュケーションでプロの助けが必要になった際に、iinettoがタイムラインに表れた時こそ、わたしまでご連絡ください!

 

引用元:

Scientific Advertising

http://www.scientificadvertising.com/ScientificAdvertising.pdf

 

第四章のマインドマップ

Scientific Adverising-Ch4

 

マインドマップをご存知 ですか?

イギリスの著述家、Tony Buzan(トニー・ブザン)が提唱した思考・発想法の一つです。
頭の中で起こっていることを視覚化し、思考を整理し、発想を豊かにします。
マインドマップを描くことで、記憶力が高まる効果も得ることができます。
今回のシリーズでは全章に僕が描いたマインドマップを掲載します。

ただ、このBlogを読むだけでなく、クラウド・ホプキンス氏のバイブルを、僕のマインドマップを参考に、ご自身の中で視覚化し、想像し、連想しながら展開していってみて下さい。

そうすることで、今回の学びを実際の生活や仕事に活用できるようになります。

それでは次は第五章で!

We tell your story to the world!!