あなたの英語は大丈夫?

英語の読みやすさを図るツールをご紹介します

前回のブログの最後に、客観的に英文の読みやすさを計る数式が存在することをお伝えしました。

今回ご紹介する三つの数式とこの数式の要素がわかれば、読みやすい英文ライティングに関する専門知識を持つことができるようになります!

英語が得意ではなくてもよいのです。この英語はちゃんとしている、この英語はおかしいんじゃないか、とご自身で判断するヒントになることでしょう。

弊社では英文ライティングを評価するときに、三つを主に使っています。

それはこの数式です:

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英語は能動態が基本!

「英語は能動態が基本!」

前回のブログでは「良いビジネス英語は簡潔で明確です。」という話をさせていただきました。

そして簡潔で明確な英文を書くには、

ライティング自体と、ライティングをどのように見せるか(フォーマット)

という二つの要素を組み合わせることが非常に重要であるとお伝えしました。

また、「ライティングの三つのガイドライン」の一つ、「逆ピラミッドという原則」を紹介しました。

今回は二つ目のガイドライン「文章構造(特に能動態)」について書きたいと思います。

このような文章を読んだことはありますか?

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英語のレベルによって株価や出来高は変動する! [ハーバードビジネスレビュー研究結果]

今回のブログではHarvard Business Review(以下、HBR)のある記事を紹介したいと思います。
「エグゼクティブの英語力は投資家の判断を左右する」というもので、非常に興味深い研究結果が報告されています。
以下、HBRの記事を日本語に要約しましたので、シェアさせていただきたいと思います。

投資の世界はグローバルになりました。
今日の外国ファンドが保有する上場企業の株式は、2000年から8倍以上に増えています。
そんな中、多くの米国企業が取り入れているのが「earnings calls」というものです。
「earnings calls」とは決算報告の電話会議のことで、ライブ配信する企業が増えてきています。

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簡潔で明確な英文を書く上で 非常に大切な2つの要素とは?

コミュニケーションは、すべてグローバルコミュニケーションです。
これだけ覚えれば貴社のコミュニケーションが自然と良くなっていく!という内容を全5回のシリーズで紹介したいと思います。

 第1回目…「簡潔で明確な英文を書く上で、非常に大切な2つの要素とは?」
 第2回目…「英語は能動態が基本!」
 第3回目…「読みやすさは指標で測れる!」
 第4回目…「ライティングをどう見せるか…重要なフォーマット」
 第5回目…「読む目印、リーディングガイド」

私自身、翻訳をはじめ、マーケティング、本、スピーチライティングなど、20年以上、コミュニケーションの業務に携わってきました。
そして、今まで200社以上の日系上場企業の公開されている英文を評価してきました。

そこで、残念なお知らせがあります。

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海外ロードショーベストプラクティスーアメリカ編(前半)

Business People Handshake Greeting Deal at work.

どのような投資家のためにプレゼンを作るか。長期投資家?あるいは短期の利回りを強調する投資家?というターゲットを特定することも大切ですが、プレゼンの目的は、会社のビジネスモデルとその業界におけるリーダーシップにおいて投資をしてもらうためのアピールです。基本、長期・短期どちらの投資家でも、求めている点はほぼ共通しているといってよいでしょう。 違いがある部分については、個別ミーティングを持つ、あるいは、その投資家向けのスライドを数枚補足してあげることで、十分にカバーできると思います。

どのようなプレゼンテーションでも重要な要素が二つあります。

その一つは当然ですがプレゼンの内容です。いわゆるコンテンツです。

これは、貴社のビジネスアイディア、市場規模、中長期ビジョン、それを達成する人財力などを説得する材料です。

そして、もう一つは、コンテンツを効果的に見せるフォーマットです。

説得力ある内容であっても、外国人投資家にとってわかりやすい、アピール性の強い見せ方をしなければなりません。

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「中期経営計画」の英訳~貴社はどのように翻訳されていますか?~

先日中期経営計画の英訳について、日本企業の多くは、2パターンの英訳を使われていることについてお話いたしました。1つはmid-term management plan、もう一つはmedium-term management planとなりますが、mid-term management planは間違いであるということをお伝えしました。

今日は正しい翻訳、Medium-term management plan について、さらに深くお話ができたらと思います。
この用語は正しい翻訳であり、また、多数の日本企業様が何年も使っている英語です。弊社のクライアント様におきましても同様です。

しかし、英語のネイティブの目線から、そして、グローバルの視点で英文のコミュニケーションサービスを提供する我々の立場からしますと、この用語は少し曖昧な印象を受けるということを
今日はお話させていただければと思っております。少しでもこの観点が皆様のグローバルコミュニケーションにおいて役立つものとなれればうれしいです。

まず、medium-term =日本語でいう中期にあたりますが、中期とは明確な期間でいうと何年という意味でしょうか。 “「中期経営計画」の英訳~貴社はどのように翻訳されていますか?~” の続きを読む

「中期経営計画」をグローバルビジネス英語でどのように翻訳していますか?

2015年6月に導入されたコーポレートガバナンスコードにおいて、上場企業は株主へのコミットメントとして、中期経営計画の策定と中期数値目標の開示を求められるようになり、IRで中期経営計画というタームが頻繁に使われるようになりました。
また投資家の93%がこの中期経営計画、あるいはそれに関連するその他のディスクロージャーに基づき投資を行っていると言われています。(参考文献:平成26年度 生命保険協会調査)
もちろん、世界中の投資家は経営目標、目標達成の実現方法を知りたいと思っていますので、中期経営計画の英訳というのは非常に大切なコンテンツとなります。
中期経営計画はどんな言語においても、簡潔で明確にそして説得力のある内容になることが必須であることはご理解いただけているかと思います。

次に、アニュアルレポート/統合報告書のコンテンツにおいても、投資家、ステークホルダー、取引先、政府機関に対して、また、貴社のマーケティングの観点からも中期経営計画はおそらくもっとも重要なセクションと言えます。 さらに、決定された中期経営計画は3年~5年と使われるわけですし、繰り返し様々なIRマテリアルにおいて使われるものですので、翻訳に関しても、非常に大切と言えると思います。

本日のブログでは、中期経営計画の英訳におけるもっとも基本的な部分についてお話したいと思います。ここ数年、中期経営計画という用語自体の英訳について2パターンの翻訳を目にするようになりました。

1つは、Medium-term management plan

もう一つは、 Mid-term management plan

上記2つの用語をGoogleで検索した結果、両用語とも使用頻度はほぼ同じ数で使われていることがわかりました。
“medium-term management plan” は 68,500 件、 “mid-term management plan” は53,000 件という結果でした。 (両用語ともより正確な数字を出すためにクォーテーションマークを適用しています)

しかしながら、この翻訳の1つは正しく、もう一つは間違いであること、皆様はご理解されていましたでしょうか。 “「中期経営計画」をグローバルビジネス英語でどのように翻訳していますか?” の続きを読む

広報に欠かせないボイラープレートの役割とは

ある会社について知りたいと思ったら、、、
例えば友人がそこで働いていたり、その企業がクライアントになる可能性があったり、ニュースを読んで興味を持ったりすることもあるかと思います。
私はまずその会社のボイラープレートを見ることにしています。

「ボイラープレート」とは?
マーケティングや広報、ジャーナリズムの分野では、標準的な企業概要を指し、変更を加えずに繰り返し使われる文書です。
日本ではあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、欧米ではほとんどの企業がボイラープレートを作成しており、たいていはウェブサイトの’About’ページや、ニュースリリースの末尾に掲載されています。
ブランクページ、企業パンフレット、ケーススタディー、セールスシートなどにもよく添えられています。

日本企業のプレスリリースを見ても、あまり取り入れている会社が少ない印象がありますが、
英語でリリースを公開されている会社さまにはぜひ、ボイラープレートの作成をお勧めしたいと思っております。

今日のブログでは、企業が発信する様々な広報において、唯一広く人目に触れる情報となるボイラープレートについて触れていきたいと思います。
DKR Communication社のブログが参考になりますので、下記に翻訳した内容をご紹介いたします。 “広報に欠かせないボイラープレートの役割とは” の続きを読む

“Challenge”の意味、なんと日本語で訳しますか?

「チャレンジ」、「挑戦」を英語に訳すとき、あなたはChallengeと訳していませんか?

日本企業のCEOメッセージやミッションについての英訳を見ていると、Challengeという用語を間違って使ってしまっている企業様が多数見受けられます。

Challengeは日本語ではポジティブなニュアンスで、チャレンジする、挑戦するという意味合いで使いますが、実は英語は違います。

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